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2012年10月に独立してから早いもので5年が経ちました。

当初はクライアント0、秘書1名ではじめた事務所も、現在では同期に恵まれて3人のパートナーシップになり、おかげさまで多くの依頼者・関係者の方々に支えられています。
いまでも「香川で企業法務と国際法務をやっています」というと、大概の方には「仕事あるの!?」と聞かれますが、(すべてではないにしても)大部分の案件が企業案件か国際案件かという状態で日々仕事をしています。

近年では、とくに地元から、あるいは世界に向かって新しい価値を生み出そうとしている人の役に立ちたいという気持ちが強くなり、自分なりにできるお手伝いを少しずつしています。有り難いことに、個性、そして独創性豊かな方々と仕事をする機会が増えているように思います。
他方で県外や海外の依頼者の方には、より密にコミュニケーションをとり、近くにいるのと遜色のない業務を提供できればと考えています。

何かと短期的な考えになりやすい昨今ですが、よき依頼者の方と、長期にわたって、ともに成長していく関係を維持することができればと思います。
とはいえこれまでは日々の仕事に追われ、なかなか長期的な視野を持つ余裕もありませんでしたが、もうすぐ優秀な若者が事務所に加わりますので、少しずつ、先のことを考えようかと思っています。

 徳田です。

 前回の更新が2周年のときでしたから、1年ぶりの更新となってしまいました。そして昨日、当事務所は開設から3周年を迎えることができました。これも皆様の支えあってのこと、本当にありがとうございます。

 前回も書かせていただいたとおり、この1年、香川県弁護士会の副会長の任に当たっておりました。そのため、事務所を不在にすることも多く、依頼者の皆様には大変なご迷惑をおかけしましたし、事務所メンバーにも大きな負担をかけてしまいました。
 自分の能力不足・至らなさを痛感し、今さらながらに反省の日々を送っております。

 しかし、執行部になってみないと分からないことはたくさんあります。当会がどのような構造をしており、どのように運営されているのか。人事の面においても財務の面においても、中に入ってみてようやく見えてくることばかりですし、それによって、その後の会務への関わり方も違ってきます。
 自分が所属する団体の像をしっかり把握することはやはり大切なことです。若い弁護士の方々には、ぜひ早いうちに、一度は副会長を経験していただくことを強くお勧めします。大変ですけどね。
 
 ともあれ、なんとか1年が終わって重責から解放され、新たな年度を迎えることができました。
 私は筆頭副会長として会長を補佐する立場にあったはずなんですが、私がしなければならないことまで会長が率先してやってくださり、また、当会の優秀な事務局の献身的なサポートもあって、私自身は随分と楽をさせていただきました。しかし、それでもこの疲労感。できない筆頭副会長を抱えた会長の、この1年のご苦労が偲ばれます・・・
 今年度は、責任感の強い、私も尊敬する先生が筆頭副会長に就任されましたので、会長も安心してその職に専念できるでしょうし、対外的にも対内的にも安定的な会運営がなされるものと確信しています。

 いろいろと書こうと思っていたことはあったはずなんですが、とにかく今は疲れ果ててしまって、うまくまとまりません。
 2回も執行部をやればもう十分(笑)。今回が最後になることを強く願いつつ、まずはちょっと休憩して、リズムを取り戻していきたいと思います。放置しがちなブログのペースも少しずつ・・・

 4年目を迎えた当事務所も、メンバー一同精進して参りますので、引き続き、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。


 徳田です。

 随分と更新をサボってしまいましたが、本日、当事務所は開設から2周年を迎えました。
 「まだ2年か」と思えるほど濃密な時間を過ごすことができているのも、皆様のご支援の賜と感謝しております。
 今年度も、弁護士3名と秘書2名、昨年度と変わらないメンバーで、適度な緊張感と適度な息抜きのバランスを保ちながら、今の事務所の雰囲気(個人的にとても気に入っています)を崩さないように業務に励んで参りたいと思います。
 今後ともご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。

 あと、本日より香川県弁護士会の副会長に就任いたしました。平成21年度以来、7年ぶり2度目の登板、という形になります。
 本来の弁護士業務の傍ら、弁護士会の執行部としての職責も果たすというのはなかなか大変です。時間的にも結構な部分を割くことにもなりますし、ボランティア的な側面も否めず、進んでやろう、という方が少ないのも理解できます。

 戦前は、弁護士は司法大臣の監督権に服していました。しかし、弁護士は、いわゆる権力と相対立することが多くあります。弁護士が、その使命である人権擁護と社会正義を実現するためには、いかなる権力にも屈することなく、自由独立でなければなりません。
 そのため、戦後の司法民主化の一環として、弁護士法により弁護士自治というものが認められました。権力から独立し、自治による職業集団としての弁護士会を構成し、弁護士は、各地の弁護士会に加入することが義務づけられています。弁護士を指導監督できるのは弁護士(会)だけ、という考え方に基づくものです。
 このような弁護士自治を全うするには、やはりその構成員の誰かが、自治を執行する立場に立たなければなりません。やりたくない、誰もやらない、というのでは、戦前に逆戻りです。
 
 もっとも、このような弁護士自治は、弁護士に対する信頼によって成り立っているものです。昨今、弁護士による不祥事報道が目立つようになり、国民の皆様の弁護士に対する信頼に疑問符が付いているのも承知しています。
 香川県のような小規模会では、会員数もさほど多くないため、会員同士の交流も盛んで、見知った関係であるからこその利点も多くあります。しかし、このような立場に立った以上、今こそ襟を正して、馴れ合いのようなことにならないように注意しなければと思っています。

 もうひとつ、若手弁護士へのサポートも弁護士会全体で考えていかなければならない問題だろうと思っています。
 従前、新人弁護士は既存の法律事務所に勤務し、何年か修行して弁護士としての基礎を学んだ上で独立開業する、というのが普通でした。しかし、司法制度改革によって弁護士数が増え、最初から独立開業する弁護士も増えてきました。香川県も例外ではありません。
 そうなると、先輩弁護士から指導を受ける機会がどうしても乏しくなってしまします。何をどうしていいか分からないまま、なかなか先輩弁護士に相談もできず、トラブルに繋がる、というリスクは、以前に比べて大きくなっているかもしれません。
 チューター制度を設けている業務分野もありますが、まだまだ一部の分野に留まっています。
 これからを担っていく若手の悩みの多い・元気のない業界の未来は暗いと思います。この問題は、会員の皆様の協力も仰ぎながら、会として取り組んでいかなければならないと考えています。

 考えていることはまだまだあるのですが、これ以上はますます弁護士会の内輪ネタになってしまうので、このあたりにしたいと思います。

 以上のような形で、新たな責任も伴った新たな年度が始まりました。
 昨年度の会長・副会長の皆様が非常に優秀な方々だったものですから、後任としては着任早々プレッシャーの日々ですが、これまでお世話になった会へ恩返しのつもりで、1年間、精一杯職責を果たして参りたいと思います。

 依頼者の皆様には、これまで以上にご迷惑をお掛けすることが多くなってしまうかと思いますが、何卒ご容赦下さいますようお願いいたします。

第407条 事後的な改善措置
それ以前に生じた被害や危険を生じにくくしたであろう措置が講じられた場合においては、当該事後的措置の証拠は、次のいずれかを立証する目的のために採用してはならない:

  • ・過失
  • ・有責行為
  • ・製造若しくは設計の欠陥、又は
  • ・警告又は指示の必要性

ただし裁判所は、かかる証拠を、弾劾又は(それが争われた場合における)所有権、支配又は予防措置を取ることが可能であったことを証明すること等、他の目的のために採用することができる。

 何らかの事故が起こった場合、事後的に改善措置がとられることがありますが、そのような事実は当該事故に関する過失等を立証するための証拠とすることはできません。

 例えば市立公園の遊具から子どもが転落して死亡した事故が起こった後で、市が遊具に転落防止措置を施したケースを考えます。この場合、市を被告とする損害賠償請求訴訟で、原告(子どもの両親)が、事故時における市の過失を立証するための証拠として、当該転落防止措置の実施の事実を提出することはできません。

 その趣旨は、

(1) 一般に当該改善措置は、当該事故の責任等を認めるものではないこと(すなわち、行為者に過失等がない場合であっても、改善措置がとられることがありうること)
(2) 事後的改善措置の証拠能力を否定することによって、更なる安全策を促進することができること(少なくとも、そのような安全策を講じることを妨げないようにすること)

とされています(アドバイザリー・コミッティの注釈225)。

 上記(2)の点は、日本の実務家にとってより示唆に富むものでしょう。

 我が国の民事訴訟においては、事後的な改善措置がとられたことをそれ以前の過失の根拠として主張することは特に制限されておらず、またときに裁判所もそのような主張を採用することがあります。

 しかしながら、もし改善措置をとることが後の訴訟で自己に不利益に働くのであれば、人々は改善措置を講じなくなり、結局は社会全体の不利益になります(たとえば上記の例で、市は転落防止措置をとらないでしょう。)。

 このように米国の証拠法においては、たんに当該訴訟をどのように解決するかという観点のみならず、証拠能力の許否を通じて社会全体の利益を図るルールためのが多く設けられています。

 日本においては、刑事訴訟における違法収集証拠の排除と任意性に疑いのある自白の排除がほぼ唯一の類似例ではないかと思いますが、我が国においても様々な社会問題が訴訟というシステムを通じて解決されるようになってきたことを考えると、個別事案の解決だけでなく、より社会全体の利益へのインパクトを考慮した証拠や主張の採否が意識されてもよいのかもしれません。

13歳の自律教室

2015年06月07日


 徳田です。

 6月5日金曜日、龍雲中学校で「13歳の自律教室」という授業をさせていただきました。
 以前、このブログでも人権擁護委員会についてご紹介したことがあったかと思いますが、今回は「子どもの権利及び法教育に関する委員会」の活動の一環で、5月から、委員会メンバーが香川県下50校以上の中学校にお邪魔し、1年生のみなさんに授業をさせていただいています。

 ご承知のとおり、法律上、14歳を境に刑事責任能力が発生します。
 間もなくその年齢に達しようとする中学1年生に、「自律」(社会のルールの意味を知り、社会のルール及び自分達で作ったルールに従って、自分の行動を正しくコントロールすること)の大切さを分かってもらうのが狙いです。

 授業の前に、校長先生や1年団の先生とお話をさせていただいたんですが、「中学1年生がだんだんと幼くなっている」ということをおっしゃっていたのが印象的でした。
 まだまだ小学校から上がってきたばかりで、お父さんお母さんに守ってもらうのが当たり前、くらいの意識が強いのかもしれません。まさに「他律」ですね。

 また、我々が中学生の時にはなかったような問題、たとえばTwitterやLINEでのいじめなど、インターネット関連のトラブルなども顕在化しつつあるそうです。
 ネットの世界は、明確な法整備がなされていない部分もありますし、必ずしも相手が目の前にいることもない。そういうこともあって、どこまでがOKでどこからがNGなのか、そういうことを意識しないまま、軽はずみ・悪ふざけからトラブルに発展することが多いのかもしれません。
 「ルールがなければ何をしてもいいのか」という、今回の授業のテーマがそのまま当てはまるような問題です。

 事前にそういうお話を聞いてたもので、興味持って聞いてくれるかしら…授業中も落ち着きがないのかしら…と心配してたんです。が、そんな心配何のその、話をよく聞いてくれました。
 私語もしないし、夢の世界に旅立つ子もいない。前後左右の友達と相談させても、呼びかけたらすぐに前を向いて、問いかけにもちゃんと答えてくれる。
 どうして大人に近づくにつれて自由な範囲・できることが増えていくのか。どうしてそれにつれて責任も重くなっていくのか。ルールのない世界でみんなが自由気ままに振る舞ったらどうなるのか。そんなルールのない世界ではどうすればいいのか。
 こういった我々からの問いかけを、自分たちの問題として捉えてくれているのかなと思って安心しました。

 今回の授業で、生徒のみなさんが、「自由」ということの本当の意味や、ルールを守ることの大切さ、ルールのない世界での振る舞い方、そんなところを意識するきっかけになってくれたら幸いです。

 それにしても授業って本当に難しい。自分でやってみて、学校の先生のすごさを再認識しました。先生方から見たら、我々の授業なんて拙くてダメなところだらけだと思います。
 出張授業ツアーはまだまだ始まったばかりですし、私ももう1校担当することになっております。貴重な1時間をいただくわけですから、ダメなところは遠慮なくご意見いただいて、今後、少しでもいい授業ができるように、引き続き頑張ります。

 余談ですが、龍雲中学校の担当の先生が、偶然にも私の中学校の担任の先生で、20年以上ぶりの再会を果たすことができました。その意味でも、このような機会を与えてくださったことに本当に感謝しています。
 授業の際の緊張度がワンランク上がったという点を除いては(笑)

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